力の必要な介護現場
これからの介護現場では、いかに介護職の負担を軽くしていくことができるかということが問題点かもしれません。
介護職を目指す人は決して少なくありません。
しかし長く介護職として働く人が少ないため、どうしても慢性的な人手不足になっています。
その理由には、介護職が肉体労働であるということを、広く理解されてないところにあるのかもしれません。
自宅で介護をしたことがある人には、想像ができると思いますが、介護をするということは要介護者が生活するうえでの手助けをすることです。
言葉にしてしまうととても簡単ですが、小さな子供を抱えるのは簡単ですが、大人を抱えるのは大変です。
介護職の人はそのための知識も技術も学んでいますが、仕事とはいえ毎日のことになると大変です。
自力で立ちあがることができる人が対象者であれば、ちょっとした補助だけですみますが、全く自力で動けない人の場合は、どうして全身介護になりますから抱えることが増えます。
近年になって男性の介護士も増えてきていますが、男性ばかりが力仕事を任されるのも問題になってしまいます。
仕事をする上で、男性と女性の仕事が力仕事で分担されるのは、また問題が生まれそうです。
これからの介護の現場で期待されるのは、介護職の負担を軽くすることができる介護ロボットの活用です。
今のところは入浴での補助や、部分的で小さな範囲でしか利用されていないのが現実ですが、これからは介護ロボットの種類も増えてきますし、また活用の場も増えていくと考えられています。
企業もこれからの介護ロボットの開発に力を入れていくことで、新しい市場の展開に期待をしているところも増えてくるのではないかと思います。